GeoPacific.orgを運営、管理する私についての自己紹介

私がオープンソースGISに出会ったのは、2005年から始めたワシントン大学森林資源学部での2つ目の修士号を取るためのプロジェクトを始めた時でした。それまで、市販のGISアプリケーションを当たり前のように使い、オープンソースという言葉自体知らなかった私にとって初めてであったPostGISやQGISはとても衝撃的なものでした。大学院では自由に市販のGIS製品を使えたわたしがオープンソースGISをわざわざ使ったのは、もちろん友人からの勧めもあったのですが、PostGISとパイソン、Rを組み合わせて自分の思い通りに構築できるデータ分析環境の面白さと、堅牢さでした。繰り返し繰り返し何万回も繰り返されるGISのジオメトリ操作を平然とこなすPostGISに魅せられてしまったわけです。また、市販の製品のように、アプリケーションに関する一方通行ではない、コミュニティーに支えられた雰囲気の良さも徐々に理解できるようになりました。

それ以前もGISを専門に、特に自然環境情報の解析を行って来ていたのですが、それ以降は重心をオープンソースGISに移し、自分のオープンソースGISとの格闘の過程をこのウェブサイトを通してコミュニティーに還元したいと考えたわけです。

オープンソースアプリケーションは今後日本でとても大きな位置を占めると考えています。それは、オープンソース自体がコミュニティーの相互扶助によって勧められている部分が大きいからです。2011年3月に発生した地震とそれによる福島第1原子力発電所の事故から私達が学んだ一つのことは、やはり自分たちのことは自分たちで考えなければならないということだと思います。そのためには一般の私達が直接情報にアクセスし、調べることができるようになる必要があります。オープンソースGISや統計ソフトのRなどは私達にとってそのための大きな武器となると信じています。

オープンソースのコミュニティーの会話を聞いていると、とてもテクニカルな話が多いような気がします。それはオープンソースが開発者中心のコミュニティーだということの帰結なのですが、私のように道具として使いたい、という純粋なユーザーのコミュニティーがもっと広がる必要があると思います。使う人がいない道具はやはりいい道具には育たないわけですから。ということで、このサイトでは、GIS初心者のかたが次のステップに移るための情報を中心に、平易な日本語で情報を提供していくことをモットーとしています。その一環として、一般に公開された質問掲示板や実践講習会なども企画運営しています。

現在私はアメリカ合衆国バージニア州レストンに住んでいます。シアトルにあるNOAAという連邦の研究組織でGISの専門家として働いており、現在はテレコミュート中です。また、2012年には、Pacific Spatial Solutions, LLCを立ち上げ、本格的にGISコンサルティングの仕事をはじめました。今後はこの会社のもとで色々な加活動をしていきたいと思います。環境弁護士である妻と、7歳、5歳になる二人の娘とワシントンDCでの生活を楽しんでいます。

多くの皆さんが、オープンソースGISの素晴らしさに触れて、日本の自然環境の保全や地域活性化に様々なアイデアを持ち込むことを期待しています。そのためにこのサイトや私の活動が少しでも役立てば本望です。

2013年1月2日

サイト管理運営者 今木洋大(いまきひろお)

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